他人事ではない建物の欠陥。
マスコミ取材で説明しきれなかった現象
よくある「欠陥事例」を写真・図解でご紹介。あなたの住まいに心当たりはありませんか?
知らないと損をする。教えられたことがデタラメだった。第三者だから言える本当のこと。
雨漏りや、クロス・外壁等のひび割れ・・・欠陥かな?と思ったら是非その症状と比較してみてください!
我々が依頼された日々の検査記録です。
欠陥住宅を防ぐための豆知識です。
地下鉄堺筋線堺筋本町駅から徒歩8分
【欠陥住宅の事件簿 CASE18】
家の中が鍾乳洞 基礎の無い家
床下鍾乳洞の超手抜住宅
この家は、ある工務店が建売住宅として建てた物件だったのですが、
どういうわけかこの工務店が完成後まもなく倒産してしまい、販売される前に競売にかかってしまいました。
格安物件の落とし穴
この物件が安いという理由は、急斜面に建っていること、玄関まで急な階段を上がらなければならないこと、
駐車場が無いことなどを説明され購入者としては、一応納得して売買契約へ。この段階では欠陥の存在は全く誰にも分らないのでした。
欠陥1:カビが発生します
カビがフローリングに発生します
壁の中は湿っています
あまりにもカビが多く発生するので、思い切って壁を開口しました。
そこには思いがけない光景が広がりました。
壁の裏には、地盤がそのまま剥き出しになっており、山の上からの水脈による湧水が
常に流れている状況が確認されたのです。壁の中は鍾乳洞です。
壁の中を上から見てみると
壁の中は、湧水により湿潤状態となっています。
またゴミも多く捨てられている状況です。
作業員の資質が判りますね。
欠陥3:ハリボテの基礎
建物外部を検査して、大変不可思議な現象を発見しました。
亀裂があまりにも多く発生しているので、打診検査をしたら「基礎が無い」のです。
斜線の部分は基礎に見えるけど基礎ではないのです。
裏側から見ると、ベニア板で造作されていたのです。
欠陥4:床下の悪夢
基礎らしきものはあるが、土台が乗っていない。
何のためのものかは不明。
山肌を段状に削って、束石をモルタルで固定した上に、
建物を造作しているのがわかりました。
配管の貫通部からは漏水が発生している。
1階の床を下から見上げる。
まるで炭鉱の中に居るようだ。
床の裏は断熱材も無く、カビが生えている状況だ。
山を削り、表面をモルタルで固め束石を置いて
横架材を支持させている。考えられない工法だ。
束石すらまっすぐ置かれていない。
奥にはゴミの山、手前もゴミが散乱している。
場当たり的な施工、ブロックで基礎のつもりか。
見せ掛け基礎の裏側、申し訳程度の
通気口から水が漏れている
この無計画さは何だ!
山を削りながらよくやったものだ。建築の知識など無い、言わば技能者に満たない者達が無い知恵を絞りながら
見様見真似で建てたのであろう。各所に常識では考えられない納め方が為されている。
それにしてもこの建物を建てた連中は、ばれたとき何て言い訳をするつもりだったのか、聞いてみたい!
何とも、呆れるばかりの手抜き工事である
欠陥5:屋根裏の悪夢
悪夢は床下だけではなかった!
欠陥は床下、壁の中だけではなく何と屋根裏にもあった。フルコースの欠陥住宅である。
屋根裏もカビだらけ、雨漏れの跡
防水もまともに施工されていなかった
小屋裏においては異常に高い含水率である。
通常は10%以下であるところ19.1%を示している。
金属部分がやたらと錆びているのが目立つ。
雨漏りによる湿度の上昇か。
大工のゴミの忘れ物も多い。